黒紫のオーンブレ歌詞
添加日期:2024-01-30 時長:06分03秒 歌手:少女病
「----葬列。並ぶ者の居ない、闃寂の空間。參列者は、たった獨り。
孤獨な少女は回想する。共に過ごした美しい思い出の、その全てを。
彼女は笑いながら呪う。忌まわしい世界に向けた、底なしの悪意。
……少女の纏う、黒紫の影がざわめきだした----」
響き渡る
それは欷歔の聲
吹き曬す風に乗せ
猶も屆きはしない
身に纏う
無數の「聲」が
黒紫の裝束となって
信じるべきものを告げている
何を愛し
何を呪う
何を許し
何を憎む
全てその內に
沈む影の中に幾重に
渦巻かせる呪いと愛だけ
けして満たされぬその姿
未だ不完全な魔女(riflydia)
その聲は空虛なほどに
歪にして気高き覚悟を
無貌無盡--“己”は誰かいつか喪う定めでも
その無數の命もて
その無限の命もて
天の巡るまで
許しを乞い続ける聲
この影の中で けして解放たれること無く
犯した罪を嘆く聲
この影の中で 永久にその罪 贖い続けよ
その運命に涙する聲
この影の中で その涙を祈りとするがいい
終わらぬ生獄(いのち)呪う聲
この影の中で 私の一部となって生きよと
共に産まれ されど倦まれ
戱れに選ばれたのは
下らぬ神の悪戱で終わらせない
そう、誓う--。
その罪人(いのち)も
その咎人(いのち)も
その凶人(いのち)も
その禍人(いのち)も
そう 全て愛しき片割(リフル)の為にと 嗚呼。
愚直なまでにただ一心に
愛深きが故に貪欲に
けして満たされぬその景色
未だ未完成な理想郷(utopia)
ならけして滅びぬようにと
その罪咎凶禍(いのち)をこの身に束ねて
無暁無屆--“己”は誰かいつか喪う覚悟でも
その無數の命もて
その無限の命もて
天の巡るまで
しかるに分かたれた命
その思いに涙して
吼え猛る----ああ!
「少女は膝をつく。けれど、その心は決して折れない。
それは、最も愛深きが故に、最も貪欲。後にそう伝えられる、
第四の魔女“リディア”の姿----」
「いつか、彼女は帰ってくる----決して潰えることなきその幻想を胸に。
少女は生きる。生きて、生き続ける。
----いつまでも。世界が終焉するその時まで」