千里香歌詞
添加日期:2023-12-20 時長:06分39秒 歌手:mineko
「千里香」
去り行く日を見送ることも
繰り返せば矩を知るだけ
散り逝くのも宿命、と
受け入れるのが貴女らしいかな
落日のような優しい手だと
恐れもせず繋いでくれた
煤だらけのこの手に
受け止めたくて 其の願い
千の孤獨を誤魔化すように
奏でる噓を拙いと笑うでしょうか
ならば其れでも良いと
屆け彼方の月へ
何時までもずっと貴女を待つ
もう一度逢える日まで
和かな光に融けるような
庭に咲いた花に添うように・・・
時は廻り、人よ巡れと
古い轍に歩みを重ね
貴女の見た景色を
貴女に代わり 此の手が護ってゆく
時が巡り、人が廻れば
貴女の名は音へと変わり
けれど今もその音が
詠われるのが誇らしい
風が謡う 笹の葉揺らす
蛍舞う夜 雪踴る朝焼け
銀の渚に 黃金の空に
貴女の名前を呼ぶ
約束は永遠 貴女を待つ燈 永久の火
ひとつの偽りも翳りもない月の下で
今日も待ちぼうけ
瑞香れば 根雪に萌す
季節は巡る 命は廻りゆく
胸を焦がす 花冷えの夜
九分咲きの庭に待つ
何時までもずっと待っていたよ
ねえ もう聲にならない
貴女の居ない千の夜を越えて
此の焔は今も
雲間から射す月燈りに
照らされた この庭に
幾千の祈りが花開いて
永い時を越えて逢う夜に
永い時を二人また共に