花冠の幼王が背負いじ枷歌詞

添加日期:2023-12-16 時長:06分50秒 歌手:少女病

魔女の影響下にないこの國で善政を敷くのは、まだほんの小さな子供。
人々は親しみを込めて幼王カタリナと呼び、この國の將來は約束されたようなものだと笑いあった——
砂糖菓子みたいに まるでとろけるような 甘くて優しい少女の聲が 今日も小鳥を呼び寄せて
無邪気な笑顏が 絕やされることはなく 誰であっても和ませてしまう 不思議な魅力を振りまいて
けれどそんな幼い王が 密かに抱える悩みがあった
世にも珍しい 音楽恐怖症【melophobia】という病
見て受ける印象のままに 普段から善良で
年相応に幼く みんなから好かれる少女は
なぜだか音楽を 耳にするだけで酷い頭痛に
苛まれて まるで人が ah...変わったようになって……
健気に笑う 辛くないはずのない カタリナは仲の良い侍従のアーニィにも涙隠して
「心配をかけちゃ、いけない」と強がって
泣くのは一人ベッドの中で 誰にも気付かれないように
自分を祝う生誕日の歌 そんなものでさえ聴けなかった
幸せなはずの日がただ悲しかった
ミラシュカの城からは 音楽が消えてなくなった
自分以外の者にも そんな環境を背負わせて
優しいカタリナは 深い苦しみに囚われた
あきらめずに治癒を求め 各地から名醫を呼んで……
でも、今日もだめ—— 治療は成功しない
『必死に涙目を隠そうとするけれど、それさえできているかも疑わしくて』
「心の病、ということも考えられるのでしょうか?」
「う?心も、病気になるの?」
「そうであるならば、音楽というものの素晴らしさをカタリナ様の心に屆けられさえすれば、もしかしたら……」
「うん、知りたい!教えて。そこに一筋でも光明があるのなら——」
聲は空に響いた 鳥達の羽音に乗せて
美しい音楽を! 時に人の人生さえも
動かしてしまう位 力強き ah... 音楽を!
奏でて心まで 屆けることが難しいのなら
數多殘る音楽に纏わる物語を巡ってみよう
伝承を書物を集めて 辿っていこう
少女は神に祈る
「いつか、小鳥達と一緒に歌えますように……」
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