十六夜ゐ雪洞唄歌詞

添加日期:2023-12-16 時長:04分24秒 歌手:早見沙織

燃ゆる月 道の果て
燈る雪洞(ぼんぼり)に揺り揺られ
歌え踴れ 今宵は宴
祭の太鼓が鳴る しらべ
化作の迷い言葉
現世に紅をさす
『 胸焦がした旅情も 今や忘る頃か』
説破いまだこの身は
悟るには宵の口
忘るるものか 忘るるまいぞ
溶いた白粉(おしろい)に隠す
然らばあばよ 人は誰も
一人遊びの 獨楽(こま)なれど
流したん 淚のこころは
うつりゆきゆかぬ
咲き亂れ 舞い踴れ
數多の雪洞が 揺り揺れる
今宵呑めや 歌えや 酔いの果て
醒むるるものか 醒むるまいぞ
鳴らす 鬼太鼓のバチばち亂れ
今宵月は美な 瞳 瞳 と
満ちる十六夜の宴よ
踴れ日の出がさすまで
出會う友の姿 彼方より來たる在り
『ともすれば、これも一會か』
心予(こころあらかし)めた
切った 張った 喧嘩獨楽(けんかこま)
鳴らせ 囃子(はやし)の鼓
負ふるるものか 負ふるるまいぞ
童心地(わらべごこち)に応える
盡きらば ままよいざ 身投げも
厭うことなく 悔いも無し
あるいは これこそが 果てなら
鼓動の高鳴る
散りぬるは かの夢か
我が世ぞ 天元の常ならむ
今宵色は 匂えど 月見れば
止むるるものか 止むるまいぞ
御形弁天の裾亂れ
今宵夢は美な煌々と
燃ゆる 片時の 命よ
歌え 日の出がさすまで
語る言葉 故語れど 是非も無く
歌うことは 故言わねど身を寄せぬ
いざ 明くるまで 今宵は宴
二度のない 剎那のしらべ
はぐれた 人はいまいずこか
風の便りも わからねど
流したん 淚のこころは
夜風にさまよう
然る人を想う
眺むれば 天の川
數多の雪洞が揺り 揺れる
今宵 呑めや 歌えや 酔いの果て
醒むるるものか 醒むるまいぞ
鳴らす鬼太鼓のバチ亂れ
今宵月は美な 瞳 瞳と
満ちる 十六夜の宴うよ
踴れ 日の出がさすまで
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