秘密の森の舞踏會歌詞
添加日期:2023-12-10 時長:04分07秒 歌手:浮森かや子
月がわらう夜に ひらかれる
星々がふるえて 毛布に隠れる
さあさ、始めましょう 赤い頭巾のおんなのこ
お菓子の家の兄妹も まだ眠ることないわ
きらめく飴細工
トルテにレープクーヘン
なんでも召し上がれ
林檎だけは気をつけて
柔らかな寢台で一晩じゅう夢見るなんて 嗚呼そんなのつまらない
つまさきで冷たい床を蹴り
駆け出したら舞踏會は直ぐそこ
とっておきのドレスをふわりとひらめかせて
あなたの手を取って淑女のように微笑うわ
貓の目がまるまり 大人が眠るころ
何もかもかがやき 森が目をさます
ほらほら、小人さん 恥ずかしがらないで
帽子の隙間から 外を覗いてみて
甘いおばけ南瓜をパイにしては駄目よ
おまじないを掛けて あなたに會いに行かなきゃ
雨のしずくを蜘蛛の糸でゆわえて
野ばらのつぼみで手首を飾りましょ
魔法の鏡なんかなくても生きていける
あなたの瞳に映れば幸福なの
「昔々のおはなし…」なんて御冗談!
毎夜の舞踏會はあでやかに廻る
欺瞞で汚された すすだらけのこの世界
ぬれた頬を撫でて呉れたのはあなたでした
魔女が飛んでいく 舞踏會を目指して
森を囲う夜空が色とりどり揺らめく
毒林檎のジャムも おばけ南瓜のパイも
本當は要らないの あなたさえいれば良い
夕暮れ街角ひとりで泣いている少女
どうか忘れないで この森の舞踏會