鱗角歌詞

添加日期:2023-10-24 時長:02分40秒 歌手:小林私

作詞 : 小林私
作曲 : 小林私
編曲 : 橫山克
涙さえも凍てついた日々が來ないように
意思を消す部屋に一人きりは嫌だし、
畳まずに乾したままのシャツの襟はよれたままで
待っても共に移ろいだ靴の底は薄く、
とうに何処へも行けやしないのに
洗いざらした輪郭に觸れ、觸れる
涙さえも凍てついた
日々が來ないようにと
咲った花を愛でるような柔い亂暴を湛えた
その鋭い爪が、誰にも屆かぬように
僕が必ず、壊さなきゃ
ほどけてもつれる布のように不可逆なテセウスの船に乗って
僕は未來を歩んでみたいと
願えば願うほどそれは遠ざかるものだ
雨垂れが穿つ石の穴に、
暮らす日々の花を手向けるまで
この涙さえも無意味に消えた
泣いていただけ、あの忌み嫌った弱さを二度と許さない
甘い菓子ひと呑みにするような無邪気で眩い目の光と
鋭い爪や、傷に觸れる鱗や角が、誰にも屆かぬように
僕が必ず、僕が必ず壊さなきゃ
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