抜錨 (feat. 巡音ルカ)歌詞
添加日期:2023-08-02 時長:03分24秒 歌手:ナナホシ管弦楽団
作詞 : ナナホシ管弦楽団
作曲 : 岩見陸
忘れられぬものだけが 美しくはないのでしょう
忘れることばかりが 美しくはないでしょう
悲しいことばかりが 人生ではないのでしょう
さりとて喜びとは 比べ往くでしょう
船よ 船よ 荒波の中で 流されずいられたでしょう
水底に根差す あなたと穿 (うが) った少女時代
さよならする頃 強いられるのは抜錨 (ばつびょう)
傷の數を數えて 痛みの數 指を折る
一つあまり 小指は 愛しさのぶんね
辛いこともありましょう あなたの所為もありましょう
それでも赤い糸 結 (ゆ) わえているのでしょう
底知れぬものだけに 怯えるのではないでしょう
屆かぬものばかりが 妬ましくはないでしょう
優しいことばかりが 優しさではないのでしょう
さりとて赤裸々では こそばゆいでしょう
羽よ 羽よ 人並みを望み 人波に拒まれては
皆 (みな) そこを目指す まだ葛藤があった少女時代
無辜 (むこ) でいた頃を 遠ざけるのは熱病
髪の長さ揃えて 爪の先を塗り直す
あどけない唇も 色めき立つのね
葉うこともありましょう 葉わぬ人もおりましょう
それゆえ慰めずにはいられないのでしょう
羽よ 花よ 水面に散って
傷の數を數えて 痛みの數 指を折る
一つあまり 小指は 愛しさのぶんね
悔やむこともありましょう わたしの所為もありましょう
いつかは赤い糸 斷ち切るのでしょう
花びらにささやきを 哀れみから口づけを
懐かしんではじめて 過ぎ行くのでしょう
惑うこともありましょう 誰かの所為じゃないでしょう
難しいものですね 愛するということは