月光歌詞

添加日期:2022-06-03 時長:03分55秒 歌手:キタニタツヤ

ガラクタばかりを集めて
ボロ切れひとつを被せた
醜い形をしたレプリカ
誰かが紡いだ言葉を
誰かが奏でた音色を
歪にコラージュした偽物
一番最初はベイルの中
革新的な少年の愛情が
僕ら気付いたらもう見えなくなる
おもちゃを無くした子供が泣いている
どうしてだろう?
あのスポットライトに照らされている
その背中はまたこの手から遠ざかっていく
あなたみたいになれやしなくて
あの月を追いかけるように
渇いた心は 満たされないまま
一人になって 一人になって
くすんだ夢を見続けてしまった
なぞる僕たちは
ガラクタだって、ボロ切れだって
その心臓が放つ血液には
僕だけの怒りがあった
足りないのなんだったんだろう
神様に聞いてきたあとで
墮天使の弓矢に口止めされた
初めから知っていたんだよ
忘れた芝居をしてんだよ
貰いもんの剣を抱きしめている
何十回目の失望だろう?
いっそ何もかも捨ててしまいたいと
きっと最後は何も殘らない
愛も、紡いだ音も、名前も朽ちていく
どうしてだろう?
この胸の奧にこびり付いている
冬の夜の靜寂に似た孤獨を
あなたはきっと知りもしないで
一人星を見ていた
赤い目の僕に気も留めないまま
隣りに立ったあなたは遠くて
くすんだ夢も見えなくなってしまって
それでも追い続けて
偽物だって、真実だって
いま振り返れば ただそこには
ぼやけた記憶があった
廃物と化したアイロニー
クリシェを抜け出したいのに
「また誰かの焼き直し?」
數多の星の屑たち
沈み消えゆくユースタシー
無慈悲な月の光
「アイデンティティさえまやかし?」
「盜んででも愛が欲しい?」
羊のような雲が浮かんだ晝すぎ
懐かしい歌が風に揺れている
あなたの聲で教えて貰った言葉
今でも忘れぬように書き留めてる
同じことを
あなたみたいになれやしなくて
あの月を追いかけるように
渇いた心は 満たされないまま
時間が経って 時間が経って
振り返る時 目を逸らさぬように
なぞる僕たちは
ガラクタだって、ボロ切れだって
醒めぬ夢を追っていた先には
僕だけの光が、ずっと
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