彼は誰の夢歌詞
添加日期:2021-04-20 時長:04分16秒 歌手:石上靜香
彼は誰の夢 - 石上靜香
詞:ひとしずく×やま△
曲:ひとしずく×やま△
彼は誰の夢見時で
一人立たずむ君が
懐かしい聲で言った
「あの花はもう咲いたか」
若草燃える夏の日
小さな種攜えて
「二人で花が見たい」と
恥ずかし気に君が言った
種まきて芽吹いた雙葉
君が嬉しげに綻ぶ
「花はいつ咲くのだろう」と
今日か明日かと待ちわびる
「まだか」と君のため息
「まだね」と私は笑う
花咲くその日が來るまで
君とずっと待ち続け
黃昏の畦道で
一人立たずむ君が
懐かしい聲で言った
「あの花はもう咲いたか」
まどろみで霞む花
これは夢か現か
答える聲は震わず
まだ眠る夏の夜の夢
蜻蛉揺れる夏の日
うたた寢の眠りを覚ます
つむじ風が通り抜け
朝顔が靜かに揺れた
「いつか」と君の呟き
「いつか」と私は尋ね
答える聲は風の音に
あっという間にかき消され
黃昏の畦道で一人立たずむ君が
懐かしい聲で言った
「あの答えは聴こえていた」
まどろみで霞む影
これも夢か現か
答える聲は震わず
まだ眠る夏の夜の夢
君と過ごした夏の思い出
朝顔植えて花咲く日を待って
気づけば夕暮れ暗い帰り道
心細くて君の手を握った
黃昏の畦道に一人立たずむ私
あの日植えた朝顔
の花の色は知らぬまま
せめて夢幻の
なせる泡沫でいい
幼きこの手を取って
夢の終わりまで連れてって
彼は誰の夢見時で
一人立たずむ君が
懐かしい聲で言った
「またこの夢を見てるの」
まどろみで霞む影
これは夢か現か
答える聲は震わず
まだ眠る夏の夜の夢
ああどうかまだ消えないで