那個夏天已然飽和/あの夏が飽和する歌詞
添加日期:2024-02-13 時長:06分16秒 歌手:汐紀
作詞 : カンザキイオリ
作曲 : カンザキイオリ
「昨日人を殺したんだ」
君はそう言っていた
梅雨時ずぶ濡れのまんま
部屋の前て泣いていた
夏が始まったばかりというのに
君はひどく震えていた
そんな話で始まる
あの夏の日の記憶だ
「殺したのは隣の席の
いつも虐めてくるアイツ
もう嫌になって
肩を突き飛ばして
打ち所が悪かったんだ
もうここには居られないと思うし
どっか遠いどこで死いんくるよ」
そんな君に僕は言った
「それじゃ僕も連てって」
財布を持って ナイフを持って
攜帯ゲームもカバンに詰めて
いらないものは全部壤していこう
あの寫真も、あの日記も
今となっじゃもいらないさ
人殺しとダメ人間の
君と僕の旅だ
そして僕らば逃げ出して
この狹い狹いこの世界から
家族もクラスの奴らも何もかも
全部捨てて君と二人で
遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよ
もうこの世界に価値などないよ
人殺しなんてそこら中
湧いてるじゃんか
君は何も悪くないよ
君は何も悪くないよ
結局僕ら誰にも愛されたことなどなかったんだ。
そんな嫌な共通點で
僕らは簡単に信じあってきた
君の手を握った時
微かな震えも既になくなっていて
誰にも縛られないで二人
線路の上を歩いた
金を盜んで、二人で逃げて
どこにも行ける気がしたんだ
今更怖いものは
僕らにはなかったんだ
額の汗も、落ちたメガネも
「今となっちゃどうでもいいさ
あぶれ者の小さな
逃避行の旅だ」
いつか夢見た優しくて
誰にも好かれる主人公なら
汚くなった僕たちも見捨てずに
ちゃんと救ってくれるのかな
「そんな夢なら捨てたよ
だって現実を見ろよ
シアワセの四文字なんてなかった
今までに人生で思い知ったじゃないか
自分は何も悪くねえと
誰もがきっと思ってる。」
あてもなく彷徨う蟬の群れに
水も無くなり揺れ出す視界に
迫り狂う鬼たちの怒號に
バカみたいにはしゃぎあい
ふと君けナイフを取った
「君が今までそばにいたなら
ここまでこれたんだ
だからもういいよ
もういいよ」
「死ぬのは私一人でいいよ」
そして君は首を切った
まるで何かの映畫のワンシーンだ
白晝夢を見ている気がした
気づけば僕は捕まって
君がどこにも見っからなくって
君だけがどこにもいなくって
そして時は過ぎていった
ただ暑い暑い日が過ぎてった
家族もクラスの奴らもいるのに
なぜか君だけはどこにもいない
あの夏の日を思い出す
僕は今も今でも歌ってる
君をずっと探しているんだ
君に言いたいことがあるんだ
九月の終わりにくしゃみして
六月の匂いを繰り返す
君の笑顔は
君の無邪気さは
頭の中を飽和している
誰も何も悪くないよ
君は何も悪くはないから
もういいよ
投げ出してしまおう
そう言って欲しかったのだろう
なあ?