東京灣の小さな話歌詞

添加日期:2024-02-13 時長:05分42秒 歌手:山本耀司

作詞 : 安西均
作曲 : 吉川忠英
いちばん釣れるのは
お彼岸ごろだから
まだちょっと早いさうだが
はぜ釣りに誘われた
すっかり凪いて晴れた
東京灣では
照返しがまぶしく
暑いったらない
こいつてんぷらの揚げたて
なかなか美味いですよね
だが
よく見てごらんなさい
はぜの面ぁ
何となく
人間の顔に似てるでせう
行方君の快活な笑ひ聲
魚の顔ってみんなさうさ
だって人間の遠い祖先は
我ながら陳腐な受け答へ
言ひかけて
あとの半分は
唾に丸めて呑込んだ
彼は敗戦の日のちゃうど正午
おふくろさんが
天皇のラヂオ放送を
聞いてる最中に産気づいて
この世に生まれてきたといふ
なぜか
それがいつも口癖の自慢である
行方君のお祖母さん
東京の下町は
蠣殼町ですこぶる達者だ
彼岸のはぜは中風の薬
昔からの言慣はしは
知ってはいるが
だってねえ
あたしゃ嫁に來た年の
大震災をようく覚えてますよ
ええ陸軍記念日の大空襲でも
命からがら逃げまはって
どっちも何萬といふ人が大川で
焼け死に溺れ死にしましてね
あなた東京灣のはぜあれは
何食って育ったと
何食って育ったと思ひます
生涯
はぜを食はない人もいるのだ
生涯
はぜを食はない人もいるのだ
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