悪夢の果てに見るユメ歌詞
添加日期:2024-01-27 時長:08分09秒 歌手:nayuta
作詞 : 凋葉棕
作曲 : ZUN
――一體ここは何処なのだろう。
連続しない現実は。
人はそれを夢と呼ぶ。
だけれど。
現実は一つしかない。
その身に起こる全ては
一つの魂を介して
その身體を遍く満たし
そして『現実』となる
私がどこにいて
何を見ようとも
ここが『現実』だと
信じる他にない
..
――私にはユメがあった。
翔けるは見知らぬ世界。
息の詰まる日常を。
抜け出し。
誰も知らない世界へと。
けれどあの世界の全ては
終わりの無い悪夢として
この魂を遍く満たし
そして『現実』となる
私の在る場所
夢になどでなく
この現実にこそ
見出すために
――もしも願いが葉うのなら。
もう二度と。
悪しき幻想など見ないように。
縋りたい、この希望に、けれど。
それを『悪夢』と呼ぶと、私は知っている!
..
だから、今。
この手で全て否定すること。
――悪夢の果てに見るユメとして。
...
..
――私にはユメがある。
小さな、ささやかなユメ。
この幻想を手放して
そうして。
私の今を取り戻す。
あの世界で得た全てが
私を縛る楔となり
その全てが遍く満ちて
そして『現実』となる
けしてしまうため
もうもどらないよう
あのゆめのせかいなど
こわしてしまえ
――そう一つずつ積み重ねる。
この全てを。
否定するべき言葉たちを。
解き放つ、この魂を、だから
けして終わることのない幻想など
いらない!
自問い続ける。
その幻想が壊れるまでに。
――悪夢の果てに見るユメとして。
..
夢を見る。
安らかなる夢
――それは或いは、現実なのか?
..
――夢と現実が狂わぬように。
今度こそ。
本當の夢を見るために――。
現実には、ユメなどない、だから。
夢という名のユメを、抱きしめ続ける!
どうか。嗚呼。
この現実が続くのならば。
――悪夢の果てに見る夢となるように。