歌舞伎町の女王歌詞

添加日期:2023-12-23 時長:04分16秒 歌手:DAOKO

DAOKO - 歌舞伎町の女王
蟬の聲を聞く度に
目に浮かぶ九十九里浜
皺々の祖母の手を離れ
獨りで訪れた歓楽街
ママは此処の女王様
生き寫しの様なあたし
誰しもが手を伸べて
子供ながらに魅せられた歓楽街
十五になったあたしを
置いて女王は消えた
毎週金曜日に來ていた
男と暮らすのだろう
誰に誘われるでもなく
辿り著いたのこの街
育ってないのに懐かしいの
記憶よりも胸焦がすコロニー
覚えているのは香水のかおり
殘り香を吸って育った過去に
サヨナラを言えずに彷徨うひとり
真っ赤な口紅 ぎこちなく
みえてた唇 非行に走る
望んでなんかない顔はママの痕
所詮はあたしも快楽主義
改札過ぎたら待っていた この街が
「一度栄えし者でも必ずや衰えゆく」
その意味を知る時を迎え
足を踏み入れたは歓楽街
消えて行った女を
憎めど夏は今
女王と雲う肩書きを
誇らしげに揚げる
ネオンと街燈 朧気な光
あたし以外大人しか居ない
切っても切れぬ血を辿って來たり
生臭い雄と雌のかおりが
今日もこの街を動かす
明日も知らなかった少女も今
女王となり いとをかし
求められる悅びも
吸い盡くす浮世の愛しい汚れよ
女に成ったあたしが
売るのは自分だけで
同情を欲した時に
全てを失うだろう
JR新宿駅の
東口を出たら
其処はあたしの庭
大遊戱場歌舞伎町
今夜からは此の町で
娘のあたしが女王
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