三丁目の貓たち歌詞

添加日期:2023-12-22 時長:05分57秒 歌手:梶裕貴

【夜】陽~×3
いる?
【陽】寢てたのか?
えっと、夜と郁か?
【郁】ああ、いたいた
こっちに陽を発見です、夜さん
【夜】うん、やっぱりこの辺で晝寢をしてたね
【陽】やっぱりで悪かったな
この天気じゃ晝寢をするなっていう方が
【郁】まだ眠そうだ
【陽】貓は寢るのが仕事みたいなもんだからな
で?どうした
二人揃って俺に何か用か?
【夜】あっそうだ、そうだった
陽、淚を見なかったかな
【陽】淚?あ~あれか?
最近海が拾った、チビっこいひ弱そうな、
元家貓か?
【郁】そうその子、あそこに建てるタワーマンションに住んでた、
音楽家に飼われていた子貓
引っ越しする時に、置いていかれて
【夜】ずっと元気がなかったあの子だよ
先まで一緒に遊んでいたんだけど、
突然ピアノの音が聞こえるって言って、
走り出しちゃって
【郁】見失っちゃったん
【陽】迷子か?
【郁】そうとも言う
淚は街に慣れてないから、心配で
【夜】せっかく一緒に遊べるくらいに元気になったと思ったのに
今度は交通事故で怪我とかしちゃったらって思うと、
どうしよう
【陽】どうしようって言われてもな
元気がなかったのは當然だろ、
居心地のいい場所からいきなり放り出されたら、
誰だってそうなる
それに、野良の俺らには分からない話だが、
普通家貓ってのは、
飼い主とそれなりの絆があるもんなんだろ
【郁】うん、そうだと思う
俺だって飼い主さんが好きだからね~
暖かい寢床とご飯をくれて
優しい手で撫ででくれる
【夜】それが一方的に斷ち切られちゃったら、
悲しくて辛いだろね
【陽】え?お前
そこは悲しむより先に、
全力で呪うところだろ
【郁】呪っ!陽怖い
【夜】うん、怖い
【陽】バーカお前ら分かってねーな
貓相手に酷い事をする奴ってのは、
他の生き物にだって同じ様な事をしてる奴だよ
許せるか、教育だ教育
【夜】なるほどって納得しかけだよ
【郁】ちなみに、陽が呪うとどんな事が起こるの?
【陽】大した事ないぞ、夜な夜などこからともなく
般若心経が聞こえて、
満足に眠れなくなるくらいだ
【夜&郁】怖っ!
【夜】正しくホラーだよ
【郁】すごく大した事あるよ
【陽】えーそうか?
まだ上の口、入門編だぞ
兄貴達が呪うと、
晝間でも耳から離れなくなるからな
【夜】葉月兄弟を怒らせない様にしよう
って話が逸れてきた、
本當にありそうな怖い話より、
今は淚!淚のことだよ
【郁】そうそう、そういう訳で淚を探してるんだ
見かけてないかな陽
【陽】えー俺は見てないけど~
あっあの辺にいるんじゃねー
水族館がある、あの高いビルの下の、
階段になってるどころ
【郁】もう見たけどいなかった
【陽】あーそんじゃ、道路渡って向かいの、
アニメイトって看板があるビルの周り
女の子が多いから、俺的ベストの散歩道
【夜】陽のベストは聞いてない
というか、本當に女の人が好きだね
男の人には觸らせもしないくせに
【陽】當然だろ、俺様に觸っていいのは女子限定だ
美味しい餌付きなら、
肉球一回までは許す
【夜】ハードルが高いのか低いのか分からなくなって來た
【郁】淚はずっと海さんに著いて回っていたから、
この辺を一人で歩き回れるほど、
地理を知らないはずなんだよね
交通事故も怖いけど、
うっかり他の貓の縄張りに回り込んでないといいなって
【夜】小さい子をいじめる、タチが悪いのもいるからね
【陽】保護者は?海はどうしたんだよ
【夜】朝から隼さんのお目付け役として、
一丁目に出掛けてる、
だから俺だちが淚の面倒を頼まれたんだよ
なのに見失っちゃって
【陽】一丁目、ああ~
また隼が始さんのどこに押し掛けてんのか?
【郁】趣味だって
【陽】すげーどうでもいい情報をありがとう
ああ~しょうがねーな
とりあえずその辺を、ぐるっと見て回るか
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