文學者の戀文 (文學家的情書)歌詞
添加日期:2023-12-19 時長:05分24秒 歌手:優檸Yuure
作詞 : 無
作曲 : 無
言葉をあなたに捧ごう
この僕の心と同じ憂いを
文字に籠めて
どれだけ綺麗に描けたなら
あなたに屆くのか
涙零した二つの
少し離れた雨傘
あなたの聲が聞こえない
雨音が邪魔をした
初めて誰かに戀をしてた
きっとあなたも気づいていたね
胸を裂く切なさを手紙に綴ろう
言葉をあなたに捧ごう
この僕の心と同じ憂いを
文字に籠めて
どれだけ綺麗に描けたなら
伝わるだろうか
言葉にできないなんて
逃げ出せない
まるで一人孤獨な文學者
僕が織り上げた言葉でこそ
屆けてみせたい
変わらず空は晴れない
二つ並んだ雨傘
あなたの指に觸れた日
雨音が遠くなる
拙い手紙を渡したけど
雨に滲んだ文字が読めない
それでも「ありがとう」と
あなたは笑った
言葉をあなたに贈ろう
もう一度いつか
必ず渡すと約束した
そうする自分が悔しかった
あなたの優しさも
飾らぬ心を書けば幼すぎて
姿もない「誰か」に笑われた
その時忘れてしまったもの
幸せの中に
寄り添う月日は黃昏ゆく
僕らに殘された時間は
あと僅かだと知っているのか
目を閉じあなたは呟く
「最後に願いが葉うのなら
あの日の手紙を下さい」と
ただ言い殘して眠りにつく
例えば「好き」と一言の手紙でも
あの人は
大切にしてくれたのだろう
本當は自分も分かっていた
けどできなかった
心を綴ることから逃げ出した
僕は一人無力な文學者
語ろうとしてた「誰」のために
誰のために
だからせめて
またあなたに會うときは
あの日の僕が続きを渡すから
ペンを走らせる窓の外に
雨音が響く