餘光歌詞

添加日期:2023-12-15 時長:05分50秒 歌手:メガ ナガメ

作詞 : メガ ナガメ
作曲 : メガ ナガメ
葬式のあと
真っ直ぐ帰りたくなくて
旅に出た
晴れ晴れとした綺麗な顔で
じいちゃんは
旅に出た
新幹線の切符を払い戻して
乗り込んだ
黃色い電車 街から僕を切り離し
運んでゆく
早雲は左へ 桃太郎は右へ
分かたれて
折り重なった雲が
身體傾けすれ違う
川沿いに登っていく
この線路の果てへ行けば
もう一度 會えたりしないかなぁ
空を見上げてみたけど
八重垣の向こう側で
ぼんやりとただ 霞んでいるだけ
一日にたった三度しか開かない
道を往く
線路の継ぎ目
過ぎる音は消えかけの
鼓動みたいだ
ジリリと鳴り響く 終點を告げる音
折り返せたらいいのに
この列車がそうするみたいに
山に囲まれた終著駅(ターミナル)
ささやかなひとときの賑わい
川の流れが落ち合うみたいな
此処にある景色刻むように
眺めてまわる人たちが
お見舞いの日の母さんと重なった
剝がされた線路 苔むしたホーム
在りし日の痕 生命の黃昏
痩せ細ってく 後ろ姿
燃え盡きそうな生命を
繋ぎ止めておくことが
正しいかなんて わからないけど
失わずに済むのなら
その方がずっといいな
こんな痛みを 知ってしまったら
空を見上げてみたけど
溢れ落ちる涙が止まらない
乗り継ぎの列車 靜かに待ってる
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