四季折之羽歌詞

添加日期:2023-12-12 時長:04分51秒 歌手:鳳梨

舞い落ちる粉雪が
山の背を白く染める
寂れた村のあばら家で
二人身を寄せ合う冬の夜
出會った日も 雪だった
あなたが 微笑みつぶやく
囲爐裏火に火照った顔を
大きな袖の影に隠した
春の訪れを
息吹の歓びさえずる
鳥達と 歌う
綺麗な聲だねと
あなたが言った
ただそれが
その言葉が 嬉しくて
いつか 綺麗な
聲が出なくなっても
それでも
私を愛してくれますか
當たり前だよって
優しく笑い そっと
大きな手が頬を撫でた
青葉照る夏の午後
あなたが病に倒れた
貧しい夫婦暮らしでは
あなたを治す薬は
買えない
明くる日も 明くる日も
ただ ひたすらに機を織る
儚き紅葉の葉のように
あなたの命を
散らせはしない
季節は流れて
夏の終わりを
告げる鈴蟲が
リン と鳴く
綺麗な指だねと
傷だらけの手を握る
その手が
あまりにも冷たくて
いつか
綺麗な指がなくなっても
それでも
私を愛してくれますか
當たり前だよって
咳き込みながら
痛む指を
大きな手が包んだ
晝も夜も
機を織り続けて
早く 早く
薬を買わなければ
もう少し あと少し
紅葉が散る前に
この指が止まるまで
この羽が 盡きるまで
いつか
私がヒトじゃなくなっても
あなたは
私を愛してくれますか
怖くて真実は
告げられぬまま
そっと ひとり
最後の羽を
當たり前だよって僕は笑い
翼を失くした
君を抱きしめ
言った
綺麗に羽ばたいた
あの日の鶴を
ずっと
今でも覚えているよ
そして
変わらず君を
愛しているよ
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