金木犀歌詞
02. 知恵の実
唱:rurutia
少年はまだ幼すぎて
知恵の実をうまく飲み込めない
季節たちは 彼を追い越して
取り殘されてうずくまった
いたずらな視線が削る背中
銳く細くなるばかり
仆の躰は鈍く光ナイフ
それでも 誰か 抱いておくれ
噎せかえるほどの金木犀
少年は少女に出遭った
「可哀想に」と抱きしめられ
「やっと見つけた」と彼は泣いた
想いを全部口にしたいのに
喘ぐばかりで聲にならない
仆の喉の奧深く 揺れるリンゴ
この想いごと 剔っておくれ
仆の躰は鈍く光ナイフ
それでも 誰か 抱いておくれ
想いを全部口にしたいのに
喘ぐばかりで聲にならない
仆の喉の奧深く 揺れるリンゴ
腐りきれずに 困ったリンゴ
仆の躰は鈍く光ナイフ
血まみれのままで 抱いておくれ
仆の喉の奧深く 揺れるリンゴ
生まれかわる日まで 揺れるリンゴ