あるタ暮れ歌詞

今終わりを前にして
箱詰めした思い出を
落ちてゆく陽と後悔が
違う色に染めていた
「もっと上手く生きれたらなぁ…」
そう何度だって願ったけど
僕らはいつでも不器用に
磨り減らされていく
「さよなら」を告げたら
僕らはきっともう戻れない
夕闇が全てを
消し去るように包んでゆくんだ
解り合えたふりをして
ぎこちなく笑っていた
そうして僕らは寂しさを
空虛(くうきょ)な言葉で埋めてただけ
"君"と向かいあったときに
初めて"自分"に気付けたよ
置き去りにしてた痛みに
またちゃんと出會えた
「さよなら」を告げたら
僕らはもう別々の道を行く
愛おしい痛みは
いつまでも忘れずにいたいよ
今更君の事を
心から"愛しい"だなんて思った
時間は進み出して
摑んだ小さな手が離れていく
「さよなら」を告げたら
僕らはきっともう戻れない
夕闇が全てを
消し去るように包んでゆくんだ
「さよなら」を告げるよ
君との日々とその溫もりに
いつかまた會えたなら
その時は笑いあえたらいいな
その時は笑いあえたらいいな