左右盲歌詞
添加日期:2022-07-27 時長:04分28秒 歌手:ヨルシカ
ヨルシカ - 左右盲
作詞:n-buna
作曲:n-buna
編曲:n-buna
君の右手は頬を突いている
僕は左手に溫いマグカップ
君の右眉は少し垂れている
朝がこんなにも降った
一つでいい
散らぬ牡丹の一つでいい
君の胸を打て
心を忘れるほどの幸福を
一つでいいんだ
右も左もわからぬほどに
手探りの夜の中を
一人行くその靜けさを
その一つを教えられたなら
君の左眉は少し垂れている
上手く思い出せない
僕にはわからないみたい
君の右手には
いつか買った小説
あれ それって左手だっけ
一つでいい
夜の日差しの一つでいい
君の胸を打つ
心を覗けるほどの感傷を
一つでいいんだ
夏に舞う雹のその中も
手探りで行けることを
君の目は閉じぬことを
僕の身體から心を
少しずつ剝がして
君に渡して
その全部をあげるから
剣の柄からルビーを
この瞳からサファイアを
鉛の心臓はただ傍に置いて
一つでいい
散らぬ牡丹の一つでいい
君の胸を打て
涙も忘れるほどの幸福を
少しでいいんだ
今日の小雨が
止むための太陽を
少しでいい
君の世界に少しでいい
僕の靴跡を
わかるだろうか 君の幸福は
一つじゃないんだ
右も左もわからぬほどに
手探りの夜の中を
君が行く長いこれからを
僕だけは笑わぬことを
その一つを教えられたなら
何を食べても味がしないんだ
身體が消えてしまったようだ
貴方の心と 私の心が
ずっと一つだと思ってたんだ