背景、夏に溺れる歌詞

添加日期:2021-04-16 時長:05分12秒 歌手:影縫英

背景、夏に溺れる (背景,沉溺於夏天) - 影縫英
詞:n-buna
曲:n-buna
愛想がつきたようなんだ
僕に
廃頽十九の傘に燈がついてる
今日も
十二時過ぎのアスファルトに
落ちた君の
小さな命の重ね火を
そっと
雨が途切れたら朝に藍がかかる
蛍光色の羽と濡れた
君の手に縋った
夏蟬
空の果て
褪せた唄は耳に溶けたまま
君の聲が響く
夏の隅を
街に泳ぐさかなのように
エンドロールにしがみついてる
今日も
一人何かにすがって息をする
明日も
誰かの聲が重なっても僕ら
席を立つことも
忘れてしまってるようで
夏の花束は風鈴の影に
水に溺れてる君の言葉が
歪むんだって
夕凪の片隅
君の影は空に揺れたまま
空蟬の形を傘の下に
いつか消えた蟬時雨と
カラスが鳴くからうちに帰ろう
陽の落ちる街にさざめいた
夕焼けに泣かないように
蛍火
空の暮れ
夏が終わる
君の聲がただ
少しかすれてゆく
薄れてゆく
茜を背に
夕闇
空の果て
褪せた夢は君を染めて
今蟬の唄が止まる
かすれたまま
カラスの鳴く鳥居の下
君が笑う
夏の隅で
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