酔花歌詞

添加日期:2021-03-17 時長:06分38秒 歌手:秣本瑳羅

酔花 - 秣本瑳羅
千切れた雲の隙間に
映ゆる今宵の月は
解けた帯によく似た
淡い花模様
愛し君の唇が
口ずさむ手毬唄
あの日の面影はもう
禍夜最の果て
根雪の下で芽吹いた意思の
蕾は何処で咲くのだろう?
差しのべた手の溫もりは
変わることなく
なくしたモノを
忘れ去るように
過ぎゆく四季の移ろいに
道の端揺らぐ花よ
君は今何思う
遠く滲む縹色
流々と旅行く魚は
己が運命と
散りても羽瀬に惑いて
果敢無く脆く砕けた命の
カケラは何処へ還るだろう?
天翔けるその煌きは
語ることなく
共に朝まで話した夢を
紙の小舟に浮かべよう
長く続くこの旅路を
靜かに見送って
君在りし日のあの彩りよ
何時かまた音連れるように
ぽつりぽつり紡ぐ音霊
夜風に乗せて
去りゆくモノへ
捧ぐ思いの
その儚さに止め処なく
瞼から落つる玉は
何故杯を染む
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